



栄養が豊富で“野菜の王様”とも呼ばれるケールは、ヨーロッパ原産のアブラナ科の野菜で、歴史は古く、古代ギリシャ人が栽培していたという記録が残っています。温暖な気候であれば1年中栽培が可能で収穫量も多いため、ヨーロッパではごく一般的な料理の材料として古くから利用されてきました。同じアブラナ科のキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、メキャベツなどはケールから分化した品種です。 日本にケールが渡来したのは江戸時代ですが、食用にはならず、現在のケールは明治以後に改めて導入されました。 独特の香りや苦味があるケールの葉には、ビタミン、ミネラル、食物繊維、植物栄養素などの栄養素が豊富に含まれ、日本では若い葉が青汁の材料として利用されています。

ケールは、野菜の中では群を抜いて栄養的に優れており、ビタミンA(β-カロテン)、B1、B2、C、E、葉酸などのビタミン、カルシウム、リン、カリウム、鉄などのミネラル、 たんぱく質、食物繊維、さらに葉緑素(クロロフィル)、GABA(ギャバ)なども豊富で、食生活が偏りがちな現代人におすすめの野菜です。 他の野菜と比較してみると、ビタミンCはみかんの2.5倍、ビタミンEはピーマンの約3倍、カルシウムは牛乳の約2倍、ルテインはほうれん草の約2倍、カロテンはトマトの約5倍で、他にも、私たちの健康維持に役立つ成分として注目される、イソチオシアナートやメラトニンなども含まれます。


栄養豊富なケールは青汁だけでなく積極的に食卓に取り入れたいものです。そうは言っても、生のケールは、独特の苦味や香りがあるため、苦手な方も多いと思います。 ケールは加熱調理することで苦味を抑えることができ、生よりは栄養価が低くなりますが、おいしくヘルシーな料理ができます。 ヨーロッパではロールキャベツなどにすることも多いようですが、天ぷらや、さっと塩茹でして、サラダや和風の和え物にしてもおいしくいただけます。他にも、適度な大きさに切って、野菜炒めやお好み焼きに加えるなど、キャベツの仲間と考えて気軽に使って、新しい発見をしてください。




