


有史以前から栄養価の高い果実として食されてきたビルベリーは、北欧の森林や草原、北米やカナダの砂地に生育する耐寒性のある野生の多年生落葉低木です。
夏には甘味と酸味のある黒紫色の果実をつけ、生食、またパイ、タルト、シロップ、ジャム、ゼリー、ワインなどの材料として、特に北欧の人々の間で古くから親しまれてきました。
よくブルーベリーと間違えられますが、ビルベリーが野生の落葉低木でアントシアニン、ポリフェノール類を豊富に含むのに対し、ブルーベリーは生食用として品種改良され、大量に露地栽培
されており、主に生食、ジュースとして使用され、栄養成分的にはビルベリーほど豊富ではありません。

濃い紫色が特徴的なビルベリーは、果皮だけでなく果肉も紫色で、アントシアニンの量は果肉が白いブルーベリーに比べ、3~5倍も多く含まれています。
アントシアニンは、果実や花のピンク~紫色の水溶性色素のこと。ビリベリーのアントシアニンには強い抗酸化力があり、目の健康に役立つ成分として研究され、広く知られるようになりました。
近年の研究では、さらに私たちの健康に役立つ可能性があることが分かり注目されています。


第2次世界大戦中には、アントシアニンが豊富なビルベリージャムを食べて夜間に出撃したパイロットの射撃命中率が高いことから、英国空軍がパイロットたちに、夜間出撃の前にビルベリージャムを食べることを義務づけた、という有名な逸話があります。
また、農学の分野では、これまで存在していなかった色の花を付ける植物を作り出すためにアントシアニンが研究され、青いバラや青いカーネーションが誕生しています。


パソコンに長時間向かっている人やドライバーなど、目を酷使する皆さんに人気の高いアントシアニンは、
ビタミンC と共に摂る
ことで、その働きが数倍高まります。
日本では生のビルベリーにお目にかかることは少ないので、加工品でアントシアニンを補給することが多い
と思います。
加工によってビタミンC は壊れやすいものなので、ビタミンC の含まれる食材と一緒に摂るように心がける
と効率的です。
ビルベリーのアントシアニンとビタミンC が最強のチームワークを発揮してくれます。