



ビタミンCが豊富な果実として知られるアセロラは、西インド諸島から南米にかけての地域が原産のキントラノオ科の熱帯植物で、西インドチェリー、バルバドスチェリーとも呼ばれます。
アセロラの木は高さ2〜3mの常緑低木で、直径が2cm前後のサクランボに似た果実を付け、果皮は熟するにつれて濃赤色になり、果肉は淡黄色や薄紅色で表面は少しデコボコしています。
カリブ海に浮かぶ西インド諸島では、はるか昔からアセロラが食べられていましたが、15世紀の大航海時代にスペイン人やイギリス人によって世界に広められ、日本には1958年に渡来し、沖縄、小笠原諸島、和歌山、鹿児島などで栽培されています。
熟した果実は甘酸っぱく、さわやかな味で、生で食べることもできますが、果皮が薄く傷みやすいため、2〜3日しか保ちません。そのため、日本では主にアセロラ飲料、ジャム、ゼリーなどの加工食品や、サプリメントの原料として利用されています。


アセロラは熱帯地域の過酷な環境で成長するため、強い紫外線から身を守るためにビタミンCをたっぷりため込みます。直径2cmほどの果実には100g当り1,000〜2,000 mgものビタミンC(レモンの約20倍)が含まれ、ビタミンCの含有量では、すべての果物と野菜を合わせても、アセロラの右に出るものはありません。さらに、約90%が還元型のビタミンCであるため、体内での利用効率が良く、サプリメントの優れた原材料としても利用されています。 アセロラにはビタミンCと相性の良いβ-カロチンも豊富に含まれていていますので、喫煙者、ストレスが多い、運動量が多いなど、ビタミンCの消耗が激しい方や、美容を心がける方には、特におすすめです。

生の果実の入手が難しいため、飲料やジャム、ゼリーなどの加工食品を利用する場合、食べやすいように砂糖が加えてあること、また、ビタミンCが加熱によって壊れてしまうことから、サプリメントを利用するのが賢い方法の一つです。 また、ビタミンCは水溶性で、使われなかった分は数時間で体外に出てしまうため、一度に大量に摂るよりも、こまめに摂取するようにしましょう。




